一年の半分がもうすぐ終わるということで、上半期良かったシングル、アルバムと映画をまとめておきます。まずはシングルから。トップ10です。
10. Bad Blood (feat. Kendrick Lamar)/Taylor Swift
ご存知テイラー・スウィフトの最新アルバム『1989』からの4枚目のシングル。客演にケンドリック・ラマーを迎えたニューバージョンですね。
アルバムの雰囲気とは打って変わってヒップホップ色の強いアレンジです。個人的にはこっちの方が好きかな。
MVにはテイラーの広い交友関係を生かしてセレーナ・ゴメス、カーラ・デルヴィーニュ、レナ・ダナム、ヘイリー・スタインフェルド、ゼンダイヤ、ジェシカ・アルバ、パラモアのヘイリー・・・などなど豪華なセレブたちが出演しているとのことで公開前から話題になっていました。
最初観た時は、冒頭のテイラーの大根っぷりが目立つのと、ほとんどのセレブは顔見せ程度なので肩透かし感があったのですが、段々ハマってきました。やっぱりポップシーンはこういう盛り上がる話題があった方が楽しいですよね。
MV公開後当たり前のようにビルボード1位をかっぱらいましたが、コレだけお金のかかってそうなプロジェクトを成功させるあたり、やっぱりテイラー人気凄い。
9. See You Again (feat. Charlie Puth)/Wiz Khalifa
大ヒット公開中「ワイルド・スピード SKY MISSION」のラストシーンで流れる曲です。この映画の撮影途中で亡くなってしまったポール・ウォーカーへの追悼歌で、歌詞も映画のストーリーになぞらえられています。
曲自体はちょっとベタ過ぎるかなと思ったんですけど、映画のラストシーンが本当に素晴らしかったので(スタッフ、キャストたちのポールへの愛が伝わってくる)、その相乗効果が大きいかもしれないです。
あと、この手のサビが印象的な曲だとラップ部分の印象が薄くなりがちなんですけど、この曲はウィズ・カリファの曲にちゃんとなっているので凄い。ウィズ・カリファかっこええー。
8. Only One ft. Paul McCartney/Kanye West
ポール・マッカートニーの奏でるオルガンの音と、オートチューンでケロケロ声になったカニエのボーカル、あとはコーラスくらいで、めちゃくちゃシンプルな曲なんですが、シンプルだからこそスッと心に入ってきます。
すごくロマンチックな曲で、カニエの天国の母親からカニエへ、そしてカニエの息子へと繋がるストーリーです。(歌詞に出てくる「マリ」というのがカニエで、「ノリ」はカニエの息子のことです。)
下のサイトに制作の過程について書かれています。
http://www.cinemacafe.net/article/2015/01/05/28468.html
7. Déjà vu (feat. Sia)/Giorgio Moroder
御年74歳の音楽プロデューサー、ジョルジオ・モロダーのおよそ30年ぶりとなるアルバム『Déjà vu』からのタイトルトラック。
アルバムに先駆けて発表されたこの曲はディスコ風のサウンドでどこか懐かしさがありながらも、今を時めくSiaをフィーチャーしてちゃんと「今」のダンス・ポップに仕上がっているのが凄い。
このアルバムには他にもカイリー・ミノーグ、ブリトニー・スピアーズ、チャーリーXCX、フォクシーズなどなど現在のポップ・シーンを彩る豪華なシンガーたちが参加していてめちゃくちゃ楽しみにしていたんですけど、いざアルバムが発売されてみて聴いてみると、悪い意味でベタなメロディーと古くささが目立っていてちょっとガッカリ。
6. B Who I Want 2 B (feat. HATSUNE MIKU)/安室奈美恵
唯一の邦楽です。安室奈美恵の先日発売されたニューアルバムから、ロンドンの新進気鋭プロデューサーSOPHIEをプロデューサーに迎え、初音ミクをフィーチャーしたナンバー。
これはJ-Popというよりほとんど洋楽。すごく攻めてる曲だと思います。実験的でありつつ、めちゃくちゃキャッチーで中毒性が高い。
ボカロってあんまり良いと思ったことなかったんですけど、この使い方は上手いと思います。
5. Bitch I'm Madonna (feat. Nicki Minaj)/Madonna
先ほど紹介したテイラーの「Bad Blood」に対抗してか、ニッキー・ミナージュ、ビヨンセ、マイリー・サイラス、ディプロ、ケイティ・ペリーなどの一級スターが出演したMVが話題になりました。このMVカッコいいよなあ。冒頭のアメリカンな子役たちがリップシンクしてるところからもうカッコいい。
曲の方はDiplo、そしてコチラもSOPHIEが手がけています。
50歳を超えてもこれだけ新しくてクールなものを世に出してくるマドンナ。最高です。
4. Lifted Up (1985)/Passion Pit
ギリギリな感じの高揚感が心地よい曲ですが、歌詞が凄く美しくて、それでより一層好きになりました。以前訳した歌詞はこちらからどうぞ。
3. All That/Carly Rae Jepsen
カーリー・レイ・ジェプセンのニューアルバムからの一曲。デヴ・ハインズ(ブラッド・オレンジ)とアリエル・レヒトシェイドが手がけています。
この二人のコンビで言うとスカイ・フェレーラの「Everything Is Embarrassing」がめちゃくちゃ好きで。
曲調はどちらも似ていてノスタルジックで切なさがあるのですが、この「All That」はサウンドが今風で、カーリーの可愛い系のボーカルがまた違った味を出していますね。
アルバムの方はティーガン&サラなども参加しているようで本当に楽しみ!
2. REALiTi/Grimes
これは正式にリリースされた訳ではないのですが、グライムスの新曲のデモですね。
製作中のファイルを失くしてしまったらしいので、今年中に発売される予定のアルバムには収録されないだろうなあ。残念過ぎる。
しかしデモとは思えないほどの完成度の高さ。独特な世界観が広がる打ち込みサウンドにキャッチーなメロディー。MVも含めて程よい手作り感があるのもカッコいい。自己プロデュースが上手いのだろうなあ。
1. Where Are Ü Now (with Justin Bieber)/Skrillex and Diplo
スクリレックスとディプロが組んだプロジェクト、Jack Üがジャスティン・ビーバーをボーカルに迎えた1曲。
ディレイとリバーブが効いたクールなサウンドにジャスティンの甘酸っぱいボーカルが良く映える。
トラックも展開もシンプルなんですけど、細かい所まで作り込まれていて、心地よいのに踊れる。
これぞ「2015年のEDM」!!!
ということで上半期シングルトップ10でした!次はアルバムです。
2015年6月22日月曜日
2015年6月6日土曜日
BIGBANG - 뱅뱅뱅 (BANG BANG BANG)
久々の更新です。この前アメリカのiTunesのシングルチャートを見ていたら韓国の人気グループBIGBANGの新曲がトップ100位以内にランクインしていたのでちょっと気になりまして。
コチラの曲です。
・・・これはカッコいい!!!
最近のアメリカの流行りのサウンドをベースにしながらも独自の持ち味を生かしていて。
ドラムスの使い方とかドロップのさせ方はちょっとDiploぽい。K-Pop独特の歌声・ラップやピッチの歪んだシンセはアメリカのアーテイストにはない感じ。そのバランスがいい!
何年か前から韓国のアーティストでアメリカ進出を狙う人達が増えましたよね。
それが成功しているか、というと今のところ微妙なんでしょうけど。
例えば、少女時代は一時期、アメリカの人気トークショーに出演したりしてプロモーションに力入れてましたね。
ただこれで大ブレイクという訳にはいきませんでした。確かにこのパフォーマンスは結構ヒドイかな。。
曲もつまらないし、僕みたいに詳しくない人がコレだけ観てもメンバーの区別がつかないんじゃないかなと思います。(ファンの方すいません。。)
あとはPSYはカンナム・スタイルで特大ヒットを出しましたけど、アレはまあ例外でしょう。
そんな中でBIGBANGは世界的なブレイクに一番近い存在なんじゃないかなと思います。そう思ったのは実はこの曲を知ってからではなくて、去年の年末にドロップされたこのMVを観た時です。
Skrillexが仲良しのDiploに加えてBIGBANGのG-Dragonと、同じく韓国の人気グループ2NE1のCLをフィーチャーして作った曲です。
Skrillexは「Scary Monsters And Nice Sprites」とか作ってた頃に比べると最近は落ち目かなっていう感じなんですけど、コレ観たら、やっぱり目の付け所がイイなーって思いました。
2人のファッション、歌い方、身振り、MVの演出・・・全部カッコいい。事務所のイメージ戦略もあるのかもしれないですけど、アメリカから見た場合のアジア人のカッコ良さを最大限に引き出したMVなんじゃないかな。
さっきBIGBANGが世界的なブレイクに一番近い存在なんじゃないか、って書きましたけど、その中でもリードボーカルのG-Dragonはソロでも活躍してるし、可能性あると思います。
もう一人、この曲でボーカルをしているCL(2NE1)もYGエンターテイメントというBIGBANGと同じ
事務所なんですね。この人もG-Dragonと同じくらい気になっています。
彼女は最近新たにソロで専属契約を結んだらしく、Diploと再び組んでこの曲をリリースしました。
・・・これまたカッコいい!!!
大ヒットはしないでしょうが、着実にキャリアを積んでいる感じはします。
MVに莫大なお金をかけて、ファッションなどの面でイメージ戦略を進めて、世界で売れるような曲をつくって・・・ってそんなことしなくても国内で人気あればいいじゃんって考える人もいると思います。
そういえば、結構前にそのまんま東がTVで、「音楽とか映画みたいな娯楽に国がお金出してサポートする必要はあるのかなあ?」みたいなこと言ってたんですけど、それは余りにも短絡的。
世界で売れるってもっと大きな意味があると思うんですよ。
音楽市場の大きさのこともありますけど、まずアジア人で世界的なアーティストっていないじゃないですか。そこで自国のスターを生み出せれば音楽だけじゃなくて、もっと広義的に国力を上げられるでしょ。実際自分の中でBIGBANGと2NE1を知って韓国のイメージが上がりました。
だから日本にもそういうアーティストが出てきてもいいと思うんだけどなあ。。
コチラの曲です。
・・・これはカッコいい!!!
最近のアメリカの流行りのサウンドをベースにしながらも独自の持ち味を生かしていて。
ドラムスの使い方とかドロップのさせ方はちょっとDiploぽい。K-Pop独特の歌声・ラップやピッチの歪んだシンセはアメリカのアーテイストにはない感じ。そのバランスがいい!
何年か前から韓国のアーティストでアメリカ進出を狙う人達が増えましたよね。
それが成功しているか、というと今のところ微妙なんでしょうけど。
例えば、少女時代は一時期、アメリカの人気トークショーに出演したりしてプロモーションに力入れてましたね。
ただこれで大ブレイクという訳にはいきませんでした。確かにこのパフォーマンスは結構ヒドイかな。。
曲もつまらないし、僕みたいに詳しくない人がコレだけ観てもメンバーの区別がつかないんじゃないかなと思います。(ファンの方すいません。。)
あとはPSYはカンナム・スタイルで特大ヒットを出しましたけど、アレはまあ例外でしょう。
そんな中でBIGBANGは世界的なブレイクに一番近い存在なんじゃないかなと思います。そう思ったのは実はこの曲を知ってからではなくて、去年の年末にドロップされたこのMVを観た時です。
Skrillexが仲良しのDiploに加えてBIGBANGのG-Dragonと、同じく韓国の人気グループ2NE1のCLをフィーチャーして作った曲です。
Skrillexは「Scary Monsters And Nice Sprites」とか作ってた頃に比べると最近は落ち目かなっていう感じなんですけど、コレ観たら、やっぱり目の付け所がイイなーって思いました。
2人のファッション、歌い方、身振り、MVの演出・・・全部カッコいい。事務所のイメージ戦略もあるのかもしれないですけど、アメリカから見た場合のアジア人のカッコ良さを最大限に引き出したMVなんじゃないかな。
さっきBIGBANGが世界的なブレイクに一番近い存在なんじゃないか、って書きましたけど、その中でもリードボーカルのG-Dragonはソロでも活躍してるし、可能性あると思います。
もう一人、この曲でボーカルをしているCL(2NE1)もYGエンターテイメントというBIGBANGと同じ
事務所なんですね。この人もG-Dragonと同じくらい気になっています。
彼女は最近新たにソロで専属契約を結んだらしく、Diploと再び組んでこの曲をリリースしました。
・・・これまたカッコいい!!!
大ヒットはしないでしょうが、着実にキャリアを積んでいる感じはします。
MVに莫大なお金をかけて、ファッションなどの面でイメージ戦略を進めて、世界で売れるような曲をつくって・・・ってそんなことしなくても国内で人気あればいいじゃんって考える人もいると思います。
そういえば、結構前にそのまんま東がTVで、「音楽とか映画みたいな娯楽に国がお金出してサポートする必要はあるのかなあ?」みたいなこと言ってたんですけど、それは余りにも短絡的。
世界で売れるってもっと大きな意味があると思うんですよ。
音楽市場の大きさのこともありますけど、まずアジア人で世界的なアーティストっていないじゃないですか。そこで自国のスターを生み出せれば音楽だけじゃなくて、もっと広義的に国力を上げられるでしょ。実際自分の中でBIGBANGと2NE1を知って韓国のイメージが上がりました。
だから日本にもそういうアーティストが出てきてもいいと思うんだけどなあ。。
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