2015年6月22日月曜日

2015年上半期ベスト・トラック10 The Best Tracks Of 2015 So Far

一年の半分がもうすぐ終わるということで、上半期良かったシングル、アルバムと映画をまとめておきます。まずはシングルから。トップ10です。


10. Bad Blood (feat. Kendrick Lamar)/Taylor Swift



ご存知テイラー・スウィフトの最新アルバム『1989』からの4枚目のシングル。客演にケンドリック・ラマーを迎えたニューバージョンですね。
アルバムの雰囲気とは打って変わってヒップホップ色の強いアレンジです。個人的にはこっちの方が好きかな。
MVにはテイラーの広い交友関係を生かしてセレーナ・ゴメス、カーラ・デルヴィーニュ、レナ・ダナム、ヘイリー・スタインフェルド、ゼンダイヤ、ジェシカ・アルバ、パラモアのヘイリー・・・などなど豪華なセレブたちが出演しているとのことで公開前から話題になっていました。
最初観た時は、冒頭のテイラーの大根っぷりが目立つのと、ほとんどのセレブは顔見せ程度なので肩透かし感があったのですが、段々ハマってきました。やっぱりポップシーンはこういう盛り上がる話題があった方が楽しいですよね。
MV公開後当たり前のようにビルボード1位をかっぱらいましたが、コレだけお金のかかってそうなプロジェクトを成功させるあたり、やっぱりテイラー人気凄い。


9. See You Again (feat. Charlie Puth)/Wiz Khalifa



大ヒット公開中「ワイルド・スピード SKY MISSION」のラストシーンで流れる曲です。この映画の撮影途中で亡くなってしまったポール・ウォーカーへの追悼歌で、歌詞も映画のストーリーになぞらえられています。
曲自体はちょっとベタ過ぎるかなと思ったんですけど、映画のラストシーンが本当に素晴らしかったので(スタッフ、キャストたちのポールへの愛が伝わってくる)、その相乗効果が大きいかもしれないです。
あと、この手のサビが印象的な曲だとラップ部分の印象が薄くなりがちなんですけど、この曲はウィズ・カリファの曲にちゃんとなっているので凄い。ウィズ・カリファかっこええー。


8. Only One ft. Paul McCartney/Kanye West



ポール・マッカートニーの奏でるオルガンの音と、オートチューンでケロケロ声になったカニエのボーカル、あとはコーラスくらいで、めちゃくちゃシンプルな曲なんですが、シンプルだからこそスッと心に入ってきます。
すごくロマンチックな曲で、カニエの天国の母親からカニエへ、そしてカニエの息子へと繋がるストーリーです。(歌詞に出てくる「マリ」というのがカニエで、「ノリ」はカニエの息子のことです。)
下のサイトに制作の過程について書かれています。
 
http://www.cinemacafe.net/article/2015/01/05/28468.html


7. Déjà vu (feat. Sia)/Giorgio Moroder



御年74歳の音楽プロデューサー、ジョルジオ・モロダーのおよそ30年ぶりとなるアルバム『Déjà vu』からのタイトルトラック。
アルバムに先駆けて発表されたこの曲はディスコ風のサウンドでどこか懐かしさがありながらも、今を時めくSiaをフィーチャーしてちゃんと「今」のダンス・ポップに仕上がっているのが凄い。
このアルバムには他にもカイリー・ミノーグ、ブリトニー・スピアーズ、チャーリーXCX、フォクシーズなどなど現在のポップ・シーンを彩る豪華なシンガーたちが参加していてめちゃくちゃ楽しみにしていたんですけど、いざアルバムが発売されてみて聴いてみると、悪い意味でベタなメロディーと古くささが目立っていてちょっとガッカリ。


6. B Who I Want 2 B (feat. HATSUNE MIKU)/安室奈美恵



唯一の邦楽です。安室奈美恵の先日発売されたニューアルバムから、ロンドンの新進気鋭プロデューサーSOPHIEをプロデューサーに迎え、初音ミクをフィーチャーしたナンバー。
これはJ-Popというよりほとんど洋楽。すごく攻めてる曲だと思います。実験的でありつつ、めちゃくちゃキャッチーで中毒性が高い。
ボカロってあんまり良いと思ったことなかったんですけど、この使い方は上手いと思います。


5. Bitch I'm Madonna (feat. Nicki Minaj)/Madonna



先ほど紹介したテイラーの「Bad Blood」に対抗してか、ニッキー・ミナージュ、ビヨンセ、マイリー・サイラス、ディプロ、ケイティ・ペリーなどの一級スターが出演したMVが話題になりました。このMVカッコいいよなあ。冒頭のアメリカンな子役たちがリップシンクしてるところからもうカッコいい。
曲の方はDiplo、そしてコチラもSOPHIEが手がけています。
50歳を超えてもこれだけ新しくてクールなものを世に出してくるマドンナ。最高です。


4. Lifted Up (1985)/Passion Pit



ギリギリな感じの高揚感が心地よい曲ですが、歌詞が凄く美しくて、それでより一層好きになりました。以前訳した歌詞はこちらからどうぞ。


3. All That/Carly Rae Jepsen



カーリー・レイ・ジェプセンのニューアルバムからの一曲。デヴ・ハインズ(ブラッド・オレンジ)とアリエル・レヒトシェイドが手がけています。
この二人のコンビで言うとスカイ・フェレーラの「Everything Is Embarrassing」がめちゃくちゃ好きで。
曲調はどちらも似ていてノスタルジックで切なさがあるのですが、この「All That」はサウンドが今風で、カーリーの可愛い系のボーカルがまた違った味を出していますね。
アルバムの方はティーガン&サラなども参加しているようで本当に楽しみ!


2. REALiTi/Grimes



これは正式にリリースされた訳ではないのですが、グライムスの新曲のデモですね。
製作中のファイルを失くしてしまったらしいので、今年中に発売される予定のアルバムには収録されないだろうなあ。残念過ぎる。
しかしデモとは思えないほどの完成度の高さ。独特な世界観が広がる打ち込みサウンドにキャッチーなメロディー。MVも含めて程よい手作り感があるのもカッコいい。自己プロデュースが上手いのだろうなあ。


1. Where Are Ü Now (with Justin Bieber)/Skrillex and Diplo



スクリレックスとディプロが組んだプロジェクト、Jack Üがジャスティン・ビーバーをボーカルに迎えた1曲。
ディレイとリバーブが効いたクールなサウンドにジャスティンの甘酸っぱいボーカルが良く映える。
トラックも展開もシンプルなんですけど、細かい所まで作り込まれていて、心地よいのに踊れる。
これぞ「2015年のEDM」!!!



ということで上半期シングルトップ10でした!次はアルバムです。