『once ダブリンの街角で』のジョン・カーニー監督の新作。2/7~日本公開中。
Begin Again(2014)
Begin Again(2014)
監督:ジョン・カーニー
出演:キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、アダム・レビーン、ヘイリー・スタインフェルド
あらすじ
舞台はニューヨーク。シンガーソングライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)は、売り出し中のミュージシャンの恋人デイブ(アダム・レヴィーン)に浮気されて、失意のままにライブハウスで歌っていました。そこに偶然居合わせた元売れっ子音楽プロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)がグレタの才能に惚れ、彼女にデビューの話を持ちかけます。
シャイなグレタは最初ダンの申し出を渋っていましたが、話を受けることにします。しかしダンは会社をクビになったところだったのでスタジオでアルバムを作ることができません。そこでダンはニューヨークの街中でゲリラでレコーディングしていくことにし、伝手をつかって演奏仲間を集め、アルバム作りを進めていきます・・・。
感想
これは最高!音楽好きな人にこそ観て欲しい映画。
何しろ映画全体が「音楽って楽しい!」で溢れています。
ニューヨーク中でゲリラでレコーディングしていくシーン。イヤホンスプリッターでグレタとダンが音楽を共有しながら街中を歩いていくシーン(クラブで自分達だけ違う曲を聴きながら踊るところが特にいい)。
ダンの娘のバイオレット(ヘイリー・スタインフェルド)がレコーディングに参加するシーンもいい(下手だって設定なのにタイミングとか完璧過ぎるのはファンタジーなので置いとく)。言葉とかじゃなくてセッション、音楽で親子の絆が生まれるのはグッと来る。
キャストも皆ハマッていて良かったです。
キーラ・ナイトレイはこういう役が合う。一緒に観た友達も言ってましたが、頭がいいからかバカな役とかやると無理してるように見えちゃうんですよね。でも今回は凄く魅力的に見える。
マーク・ラファロのやさぐれているけど愛らしい感じ。あの感じを出せる人はなかなかいないと思います。
あとヘイリー・スタインフェルドはやっぱり上手い。
アダム・レヴィーンは正直このキャストの中にいると浮いているのは否めないけど、役柄としてはこれ以上ないくらいピッタリな人選。逆によくこの役引き受けたなと思うけれど。
あともう一つグッと来たのは、商業的な音楽も否定しなかったところ。
以下ちょっとネタバレ(反転)
ラスト、グレタがデイヴのライブを観ているシーンで一瞬観客が盛り上がっているカットが入る。それを見たグレタは嬉しそうに涙を流し、そのままどこかすっきりした面持ちで自転車に乗ってニューヨークの街を走り出す。
ここは解釈が分かれるところでもあると思うけれど、これはこの曲が「みんなの曲」になったんだ、ということが分かって嬉し涙を流したのかなと思った。それは自分が小さいところでやっていた時には実現できなかったことであって。
ただ、その後グレタは作ったアルバムを個人でネットで1ドルで売ることに決める。これはデイヴ(商業的な音楽)との決別でもあるし、自分で切り開く新しい一歩でもある。
このエンディングは最高です。
何しろ映画全体が「音楽って楽しい!」で溢れています。
ニューヨーク中でゲリラでレコーディングしていくシーン。イヤホンスプリッターでグレタとダンが音楽を共有しながら街中を歩いていくシーン(クラブで自分達だけ違う曲を聴きながら踊るところが特にいい)。
ダンの娘のバイオレット(ヘイリー・スタインフェルド)がレコーディングに参加するシーンもいい(下手だって設定なのにタイミングとか完璧過ぎるのはファンタジーなので置いとく)。言葉とかじゃなくてセッション、音楽で親子の絆が生まれるのはグッと来る。
キャストも皆ハマッていて良かったです。
キーラ・ナイトレイはこういう役が合う。一緒に観た友達も言ってましたが、頭がいいからかバカな役とかやると無理してるように見えちゃうんですよね。でも今回は凄く魅力的に見える。
マーク・ラファロのやさぐれているけど愛らしい感じ。あの感じを出せる人はなかなかいないと思います。
あとヘイリー・スタインフェルドはやっぱり上手い。
アダム・レヴィーンは正直このキャストの中にいると浮いているのは否めないけど、役柄としてはこれ以上ないくらいピッタリな人選。逆によくこの役引き受けたなと思うけれど。
あともう一つグッと来たのは、商業的な音楽も否定しなかったところ。
以下ちょっとネタバレ(反転)
ラスト、グレタがデイヴのライブを観ているシーンで一瞬観客が盛り上がっているカットが入る。それを見たグレタは嬉しそうに涙を流し、そのままどこかすっきりした面持ちで自転車に乗ってニューヨークの街を走り出す。
ここは解釈が分かれるところでもあると思うけれど、これはこの曲が「みんなの曲」になったんだ、ということが分かって嬉し涙を流したのかなと思った。それは自分が小さいところでやっていた時には実現できなかったことであって。
ただ、その後グレタは作ったアルバムを個人でネットで1ドルで売ることに決める。これはデイヴ(商業的な音楽)との決別でもあるし、自分で切り開く新しい一歩でもある。
このエンディングは最高です。