2015年2月15日日曜日

リプライズ Reprise

第79回アカデミー賞外国語映画賞のノルウェー代表作品に選ばれ、ノルウェーのアカデミー賞にあたるアマンダ賞では見事グランプリを獲得したヨアキム・トリアーの初長編作
トーキョーノーザンライツフェスティバル 2015にて日本初公開。



Reprise(2006)
監督:ヨアキム・トリアー
出演:Anders Danielsen Lie、Espen Klouman-Høiner、Viktoria Winge
 

あらすじ
 
 
23才のフィリップ(Anders Danielsen Lie)とエリック(Espen Klouman-Høiner)は共に作家として成功することを夢見ています。2人はついに原稿を出版社へ送りますが、フィリップの原稿だけが出版されて一躍人気作家となります。また、フィリップはカリ(Viktoria Winge)という女性と出会い恋に落ちます。
 
 
しかし、その後フィリップは精神に変調を来してしまい2作目を書けずにいました。一方、エリックは一度挫折したものの諦めずに小説を書き続け・・・。


感想

ノーザンライツフェスティバルに関しては去年初めて行ったのですが、そこで観た『馬々と人間たち』と『リリア4-ever』が両方とも去年のベストに入れるくらい素晴らしくて。今年も開催されるとのことで何本か観に行ってきました。

まず映画とは関係ないのですけれど、この映画祭すごくいいです。
1階で北欧カフェ&グッズ売り場があったので映画を観る前に軽くご飯を食べようと北欧プレートなるものを注文して食べたのですが、これが美味しい!麦パンが特に絶品でした。北欧料理に興味が出てきたので今度作ってみたいです。
グッズも北欧のシンプルでおしゃれな雑貨などが置いてあって、お菓子の包装紙をリサイクルして作ったという小銭入れを買ってしまいました。1600円・・・。

さて、そしてこの『リプライズ』なのですが、今年観た映画の中で今のところダントツで好きです!
基本シリアスなトーンで進むストーリーながら、ハリウッドのつくる映画とはまた違った自由な作風が作品を独特な雰囲気に仕上げていて、切なさを感じさせつつもパワフルで人間くさい青春映画となっています。

一番印象に残ったのはフィリップが10、9、8、7、・・・とカウントするシーン。何回かありますが、無意識に息を呑んでしまうような張り詰めた空気感を作り出すのが上手いです。

今回のノーザンライツフェスティバルでは監督の2011年の作品である『オスロ、8月31日』も上映していたのですが、観ることができなくて残念。現在他のところでの日本配給は決まっていないとのことでなかなか観るチャンスは無さそう。DVDが出たらこの作品にしても絶対買うので出て欲しい。。!