2015年3月30日月曜日

The Endor Inferno

僕の友達のNEONMAZEが作ったパロディー予告が面白いので、良かったら観てみて下さい。 イーライ・ロス監督の『The Green Inferno(グリーン・インフェルノ)』とスター・ウォーズのマッシュアップです。





彼はタンブラーでホラー映画などのレビューも書いているのでそちらの方も紹介しておきます。

http://hirokikawashima.tumblr.com/

2015年3月23日月曜日

イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 The Imitation Game

第87回アカデミー賞脚色賞受賞。第2次世界大戦時、ドイツ軍が世界に誇った暗号機エニグマによる暗号の解読に成功し、連合国軍に勝機をもたらしたイギリスの数学者アラン・チューリングの人生を描く。3/13~日本公開中。



The Imitation Game(2014)
監督:モルテン・ティルドゥム
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、マシュー・グード、マーク・ストロング
 

あらすじ



第二次世界大戦中の1939年。アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)ら6人の精鋭たちが英国政府のために、独軍の暗号エニグマの解読に挑むことになります。しかし変わり者のチューリングは一人で仕事をしたいと訴えたり、他の面々が地道に暗号解読に取り組むのを尻目に分析のためのマシンを作り始めます。



マシンの製作費を却下されたチューリングは、チャーチル首相に手紙で直訴して責任者に任命されます。そして二人の同僚を無能だと理由でクビにしてしまいます。チューリングはその性格ゆえに子供の頃から孤立してきたのですが、ここでも仲間たちから蔑ろにされることになります。



1940年になっても解読は一向に進みません。そんな中、目的を伏せた試験でチューリングよりも早くクロスワードパズルを解くことができたジョーン・クラーク(キーラ・ナイトレイ)が仲間に加わります。女性だと言う理由で低く見られることが多かった彼女ですが、合理的なチューリングはそんな事は気にせず、二人は仲を深めていきます。彼女は孤立するチューリングに上手くアドバイスし、徐々に他の仲間とも打ち解けられるようになってきます。やがて彼らは暗号の解読に成功します。しかしそんな中でチューリングのある秘密とソ連のスパイ疑惑などが重なりだし・・・。

 
感想
 
劇中である人物がチューリングに「君は異質だ。だが時としてそういう人が偉大なことを成し遂げる」というようなことを言う印象的なシーンがあるのですが、まさにそういう映画でした。このセリフは何度かフィーチャーされますが、この使い方も上手いです。

オスカーで脚色賞を取った時に、受賞したグレアム・ムーアがしたスピーチが素晴らしかったのですが、その内容にも少し通じるかもしれません。

「私は16歳の時、自殺未遂をしました。自分は変わった人間だと、自分の居場所が無いような気がしたからです。でも、今ここに立っています。この映画を、そういう子供たちに捧げたい。自分は変わり者で居場所がないと感じている若者たちへ。君には居場所があります。そのままで大丈夫。(Stay weird. Stay different.)そして、いつか輝く時が来ます。」

主人公はとても頭が良く合理的なのですが、それゆえにコミュニケーションが上手くとれず周りと馴染めません。仲間たちに邪険に思われているときに彼の顔のカットが入るのですが、この表情がなんとも絶妙で。カンバーバッチ上手いなあと思いました。

一方でジョーン・クラークも有能な人材ながら女性という理由で正当に評価されていなかったりして。この孤独な二人が心を通じ合わせていく展開はグッと来ます。ただ、キーラ・ナイトレイはちょっと合っていないような。

あと、暗号解読に挑むチームモノとしても面白いです。仲間たちがチューリングのことを認めるようになるところとか。

この映画がいいのは、ちゃんと一人の人物を描いているところだと思います。チューリングが何を成し遂げたか、だけじゃなくて、彼の内面まで掘り下げているところ。だから彼に興味が持てたし、すごく身近に思えました。

 

2015年3月17日火曜日

水曜日のカンパネラ - ナポレオン

4/15に発売される新EP『トライアスロン』より。水曜日のカンパネラに関しては遊び心のあるリリックとボーカルの少し舌足らずで独特なラップが結構好きで気になってはいたのですが、リズムの感じというかサウンド面がちょっと安っぽいなあという印象で。ただ今回の曲はサウンドプロデュースに初めてメンバー以外の方(オオルタイチ、N.O.R.K.のOBKR)を迎えているらしく、かなりカッコいいトラックに仕上がってます。


2015年3月15日日曜日

Madonna - Rebel Heart

マドンナ(Madonna)の3年ぶり13枚目となるスタジオ・アルバム。



タイトル: Rebel Heart (Deluxe Edition)
アーティスト: Madonna
発売日: 2015/3/6
トラックリスト:
1. Living For Love
2. Devil Pray
3. Ghosttown
4. Unapologetic Bitch
5. Illuminati
6. Bitch I'm Madonna feat. Nicki Minaj
7. Hold Tight
8. Joan Of Arc
9. Iconic feat. Chance The Rapper, Mike Tyson
10. HeartBreakCity
11. Body Shop
12. Holy Water
13. Inside Out
14. Wash All Over Me
15. Best Night
16. Veni Vidi Vici feat. Nas
17. S.E.X.
18. Messiah
19. Rebel Heart


感想

マドンナに関しては前作『MDNA』が中途半端にEDMを取り入れたりして個人的に結構ダサい印象に終わっていたのですが、今作は打ち込み主体ながらピアノやアコギの音も上手く取り入れていて落ち着いたサウンドに仕上がっていて良かったです。また、カニエ・ウェストがプロデュースに参加したり、ニッキー・ミナージュ、Nas、チャンス・ザ・ラッパーらを客演に迎えてヒップホップ的な音作りをしているのも成功していると思います。

まず今作からの1stシングル「Living For Love」!ディプロを共同プロデュースに迎え、アリシア・キーズがピアノで参加と豪華な一曲ですが、これが名ポップ・ソング。ディプロ独特のダンスミュージックで、歌い上げ終わってからの展開の流れがカッコいい。”I'm gonna carry on”という力強いフレーズが印象的です。

あと良かった曲は「Devil Pray」、「Bitch I'm Madonna」、「Joan Of Arc」、「Rebel Heart」あたりですかね。「Bitch I'm Madonna」はニッキーがいい味を出してます。去年ヒットした「Bang Bang」とかもそうですけどニッキーが客演で参加すると曲に華が出ますね。

ただ、ちょっと曲数が多過ぎるかなあ。通常盤だと14曲ですけど。後半は結構微妙な曲が続くのでいくつか削っても良かったような。発売前にほとんどの曲がリークしてしまったから増やしたんですかね?



2015年3月11日水曜日

Purity Ring - Another Eternity

モントリオールのエレクトロ・ポップ・デュオ、Purity Ring(プリティ・リング)の2ndアルバム。



タイトル: Another Eternity
アーティスト: Purity Ring
発売日: 2015/3/3
トラックリスト:
1. heartsigh
2. bodyache
3. push pull
4. repetition
5. stranger than earth
6. begin again
7. dust hymn
8. flood on the floor
9. sea castle
10. stillness in woe


感想

僕はCHVRCHES(チャーチズ)というグラスゴーのシンセポップ・トリオが凄く好きなのですが、彼らと比較されることが多いのがこのPurity Ringでして。今回のアルバムに先行して発表されたトラック、「push pull」や「begin again」を聴いて気に入ったのでアルバムも買ってみました。

CHVRCHESが80'sのサウンドの影響を感じるのに対して、Purity Ringは現代的でピュアな音作りをしているように思います。あと、ドラマチックながらもどこか神秘的なメロディーが印象的ですね。

ヒップホップ的なアタックの強い無機質なビートに、シンプルながらこだわりを感じさせるエレクトリック・サウンドとミーガンのドリーミーなヴォーカルがよく映え、サウンドはクールなのに同時に暖かみもあるような曲が並びます。

まだ肌寒いこの時期の夜に聴くにはピッタリのアルバムだと思います。おすすめです。







2015年3月10日火曜日

最近読んだ本

最近読んだミステリをいくつか。

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その女アレックス(byピエール・ルメートル)

あらすじ(「BOOK」データベースより)
おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが…しかし、ここまでは序章にすぎない。孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。イギリス推理作家協会賞受賞作。
感想
1部、2部、3部と進むにつれて物語のジャンルがどんどんと変わっていく様は、新しいタイプの意外性と推進力がありました。そして、行き着く先は悲しい過去。思い返してみると過度にミスリードしている所も多かったかもしれないです。

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ハリー・クバート事件(上・下)(byジョエル・ディケール)

あらすじ(「BOOK」データベースより)
デビュー作が大ヒットして一躍ベストセラー作家となった新人マーカスは第2作の執筆に行き詰まっていた。そんなとき、頼りにしていた大学の恩師で国民的作家のハリー・クバートが、少女殺害事件の容疑者となる。33年前の失踪した美少女ノラの白骨死体が彼の家の庭から発見されたのだ!マーカスは、師の無実を証明すべく事件について調べはじめる。全欧州で200万部のメガセラーとなった若きスイス人作家ディケールの傑作ミステリ。
感想
これは面白かったです。ミステリーでもあるけれど、愛と小説についての話。愛についての描写が美化され過ぎている、文章が雑、などの意見もありますが、それが逆に良かったというか。いい意味で若さを感じました。ただ、最後のどんでん返しに次ぐどんでん返しは流石にやり過ぎ。

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邪悪な少女たち(byアレックス・マーウッド)

あらすじ(「BOOK」データベースより)
その夏、絆で結ばれた11歳の少女二人は、4歳の少女を“殺した”―裕福な家で育った名門校の生徒アナベルと、貧困家庭に育ち読み書きできないジェイド。境遇の違う彼女たちが偶然友人になり、偶然近隣の少女と遊んだ時に悲劇が起き、二人は別々の矯正施設へ送られた。25年後の夏、リゾート地の遊園地で少女が殺された。そのことが会うはずのない二人を結びつけ…アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞受賞。
感想
不快な登場人物が多いという意味でイヤミス。正直、先の展開が読めるというか、先の展開のために登場人物を配置しているように感じられるところもありましたが、2人が再会してからはストーリーに入り込んで読めました。舞台となるホイットマスの荒んだ雰囲気が良く感じられます。


この中だと個人的には「ハリー・クバート事件」が一番楽しめました。賛否両論あるみたいなんですけど、高校生が選ぶ賞を取ったのは結構納得。読みやすいです。

2015年3月9日月曜日

Grimes - REALiTi

カナダ出身のエレクトロ・アーティストGrimes(グライムス)の新しいMV。
アジア各国で撮影されたものです。東京もちょっと出てきます。この前旅行で行ったシンガポールの植物園も出てきます。やっぱり絵になるもんなー。
この曲は2013年に発表する予定だったアルバム用にレコーディングした未発表のデモだそうで。途中で作業中のファイルを無くしてしまってボツになったらしい。んーもったいない。


2015年3月2日月曜日

Imagine Dragons - Smoke + Mirrors

デビューアルバム『Night Visions』が世界で大ヒットした米ラスベガスのロックバンドImagine Dragons(イマジン・ドラゴンズ)の3年ぶりとなるセカンド・アルバム。



タイトル: Smoke + Mirrors (Super Deluxe Edition)
アーティスト: Imagine Dragons
発売日: 2015/2/17
トラックリスト:
CD1
1. Shots
2. Gold
3. Smoke And Mirrors
4. I’m So Sorry
5. I Bet My Life
6. Polaroid
7. Friction
8. It Comes Back to You
9. Dream
10. Trouble
11. Summer
12. Hopeless Opus
13. The Fall
CD2
14. Thief
15. The Unknown
16. Second Chances
17. Release
18. Warriors
19. Battle Cry (from ‘Transformers – Age Of Extinction’)
20. Monster (from ‘Infinity Blade III’)
21. Who We Are (from ‘Hunger Games - Catching Fire’ Soundtrack)


感想

イマジン・ドラゴンズに関しては前作からのシングル「It's Time」が映画『ウォールフラワー』の予告編で使われていて、そこで気になってから結構聴き続けていたのでセカンド・アルバムの発売も心待ちにしていました。

まず先行シングルとして「I Bet My Life」が発表されたのですが、これがなんというか。。サビ部分の仰々しさとゴスペルのポップな取り入れ方に、流石にベタ過ぎないか・・・?と。

しかしいざアルバムが出て聴いてみると、実験的な方向性を強めながらも前作にあった爽やかで力強くもある世界観は健在で安心しました。これはなかなか長く聴き続けることができるアルバムになりそうです。「I Bet My Life」に関しても聴き続けている内に好きになりました。

彼らもインタビューで言っているように、様々な音楽のサウンドとテーマを軸に出来上がっているアルバムだと思います。

涼しげなサウンドのギターとシンセで奏でられる美しいリフに、ボーカルであるダンの立体感があるパワフルな歌声とファルセットを多用したメロディーが映える「Shot」、重厚感のあるリズムに随所で使われる口笛が印象的な「Gold」、前作にも通ずるようなどこか切なさを含むメロディーがミディアムテンポで進みつつも、サビ前でいきなりボーカルの雄叫びが入るという変化球的なタイトルトラック「Smoke And Mirrors」など、全体に渡ってヒップホップ、ゴスペル、EDM、フォークなどの要素を取り入れたバラエティ豊かな曲が続きます。

しかし凄いのは、こうも色々な曲調にチャレンジするとアルバムとしての統一感が失われそうなのに、そうなっていないところ。彼らがつくるスケールの大きな世界観がどの曲にも感じられます。

あと、それぞれの曲をイメージしたと思われる絵が描かれたブックレットが付いていたのですが、これも美しいです。

イマジン・ドラゴンズに関してはCD音源以上にライブが迫力があって良いという評判を聴きますし、去年のグラミーでケンドリック・ラマーと共に披露した「Radio Active」も素晴らしかったので、一度ライブに行ってみたいですね。丁度今年のサマソニに来るようなので。







2015年3月1日日曜日

きっと、星のせいじゃない。 The Fault in Our Stars

全米でベストセラーとなったYA小説『さよならを待つふたりのために』の映画化。2/20~日本公開中。
 


The Fault in Our Stars(2014)
監督:ジョシュ・ブーン
出演:シャイリーン・ウッドリー、アンセル・エルゴート、ローラ・ダーン、ウィレム・デフォー
 

あらすじ



主人公のヘイゼル(シェイリーン・ウッドリー)は17歳でステージ4の甲状腺癌患者です。ある日、がん患者の支援団体の集まりでオーガスタス(アンセル・エルゴート)という少年と出会います。彼は骨肉腫で片足を失っています。彼は持ち前のユーモアで周囲を明るくすることが出来る存在です。「自分が死んで、皆に忘れられることが一番怖い」と話すオーガスタスに対してヘイゼルは、「特別な人物を除けば、大抵の人たちは忘れ去られていくもの」と意見します。



白ける周りの反応とは対照的にオーガスタスはヘイゼルに特別なものを感じたようで、自分の家に招待し、そこから行動を共にするようになります。ある時ヘイゼルは彼に一冊の本を紹介します。それは、ガン患者の本当の姿を描いているものとして彼女にとってとても大事な本でした。しかしその本は結末が曖昧で、本当の結末が知りたいの、とヘイゼルは語ります。



その本を読んで気に入ったオーガスタスはヘイゼルに、作者のもとを訪ねて本当の結末を聞こう、と提案します。直前にヘイゼルが体調を崩してあやうく行けなくなりそうになりますが、周りの協力もあり、ついに作者が住むアムステルダムへと出発します。しかしどうやら作者のピーター・ヴァン・ホーテン(ウィレム・デフォー)は彼らを歓迎していないようで・・・。


感想
 
先日シンガポールに旅行で行ったときにこの映画のブルーレイが売っていたのですけど、パッケージの裏を見たら日本語も入っていて。前から観たかった映画なので衝動買いしてしまいました。

日本に帰ってきてから家で一人で観ていたんですけど、ちょっと泣きそうになりました。笑

正直難病モノって苦手というか、病気とか障害を題材に感動作!とか打ち出している作品とか見るとうーん、、と思ってしまうこともあるのですが、この映画は逆にそういう人にも観てもらいたいです。

何がいいって、まず死を美化していないところ。その上で、主人公達、そして周りの人達がどう死を受け入れるかにスポットを当てている。

主人公のキャラクターも普通の難病モノとはちょっと違います。等身大に生きているのが清清しい。がん患者の集会でオーガスタスに向けて話す意見からして好印象。
オーガスタスはどんな時もユーモアを忘れない。流石に完璧過ぎないか??と途中まで思っていたけれど、終盤初めてヘイゼルに弱みを見せて心中を語るシーンでなるほどなあ、と。このシーンはグッと来ました。

オーガスタス中心にユーモア交じりの会話で進んでいくのも良かったですね。その中で時々ハッとさせられるセリフも合ったりして。例えばあらすじのところでも書いた、ヘイゼルが「特別な人物を除けば、大抵の人たちは忘れ去られていくもの」と言う序盤のシーン。ここのシーンは後半の展開で効いてきます。いつか必ず訪れる死を恐れるよりも「今」を生きることの素晴らしさを感じました。

あとは音楽。基本ティーンに人気のアーティストを集めてますが、そのチョイスが良いです。ジェイク・バグにグループ・ラブにリッケ・リーにチャーリーXCX!

しかしこの映画日本で全くヒットしていないみたいなんですよね。。世界中でヒットしてるのにちょっと寂しいです。(「アバウト・タイム」や「あと1センチの恋」などのヒットを見るに)小規模公開ならヒットしたかもしれないけれど本国で大ヒットしてる分難しいだろうしなあ。宣伝とか結構頑張っていたとは思うんですけど、そもそも公開遅過ぎないか?と。ムーブメントになっていたのは半年以上前なのに。

まあ原作の小説が売れてない時点で、っていうのはあると思いますけど。「トワイライト」にしろ「ハンガー・ゲーム」にしろ「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」にしろ日本ではヒットしていないですが、まず原作をもっと売り出すべきだと思います。
YA小説コーナーみたいなのをつくってもっと売り出していけばいいのに。「フィフティ~」に関しては最近書店で押し出されていますけど、遅過ぎる。一年前くらいから売り出さないと広がらないのでは。
今後もクロエ・モレッツ主演の『The 5th Wave』とかYAモノの大作映画は出てくるわけで、早めに邦訳を出して欲しいです。

 







追記:『きっと、星のせいじゃない。』という邦題はよくわからない。原題の『The Fault in Our Stars』はシェイクスピアの戯曲ジュリアス・シーザーの「The fault, dear Brutus, is not in our stars,
But in ourselves, that we are underlings.」というセリフの引用で、あえて逆の意味のタイトルを付けています(アンチテーゼ)。つまり、「このガン(=fault)は運命(=our stars)のせい(・・・でも生きていくしかないでしょ!)」という意味が込められていると思うのですけど、邦題だとちょっと何が言いたいのか分かりづらくなっているような。『こんなサイアクな、運命なんて。』とかどうですかね?ダメかな。