2015年10月3日土曜日

ハンナ HANNA

ジョー・ライト監督による2011年の作品。主演に『つぐない』のシアーシャ・ローナン。
 
 

HANNA(2011)
監督:ジョー・ライト
出演:シアーシャ・ローナン、エリック・バナ、ケイト・ブランシェット
 

あらすじ



フィンランドの山奥で、元CIA工作員の父親に格闘に関するテクニックを教え込まれたハンナ(シアーシャ・ローナン)。彼女は、人の痛みを知らず感情を持たないまま16歳になる。すでに父親の戦闘能力を超えていたハンナは、ある任務のためにヨーロッパへと旅立つが、父親の同僚だったCIA捜査官のマリッサ(ケイト・ブランシェット)がしつこく追ってきて……。 (シネマトゥデイより)
 
 
感想
 
今回は新作ではないのですけど、今日久々に観返しまして。凄く好きな作品なので紹介したいと思います。

ジョー・ライト監督は『プライドと偏見』、『つぐない』辺りの文学作品が有名ですが、個人的にはコッチのが好きですね。こういうアクション映画は他に観たことが無いです。なんというか、北欧映画の雰囲気をまとった少女アクション、みたいな。アンダーグラウンドとメインストリームの絶妙なバランスで成り立っている映画だと思います。

例えば、序盤ハンナがCIAに囚われた時のアクションシーン。



特に派手なアクションがある訳ではないのに凄くカッコいい!!画の構図とか演出で魅せてます。このあたりジョー・ライト監督だからこそ出来たシーンなんじゃないかな。シアーシャも華奢なのに演技で強さに説得力を感じさせていて目を奪われます。

また、ハンナは世間から離れて暮らしてきたので普通の人と関わった時に、色々とカルチャーギャップが生まれます。



「キスする時必要な筋肉は...」とか言っちゃう感じ。ベタですけど、基本シリアスなストーリーの中でたまにこういうとぼけた笑いが入ってきたりするのも良い意味で枠組みを壊しているように思います。

音楽はケミカル・ブラザーズが担当していて、これも程よい緊張感に繋がってます。



突っ込みどころが多かったり(テレビにはビックリしているのにパソコンは普通に使えてたりする、そもそもマリッサを殺すのが目的ならもっと良い方法がありそう、父さん結構弱い・・・etc)、終わりがあっけなかったりするのは確かにあるのですけど、個人的にはその変なバランスも映画の雰囲気に繋がっていると思うので、アリかな、と。

ただ、結構投げっぱなしになってしまった感のある設定が多かったので、続編が観たいなあ。。今のところ音沙汰無いですけど。。

ハリウッドのビッグバジェット系のアクション映画に飽きてきた人で、ちょっと違う感じの映画を観たい!っていう人は観てみると案外ハマるかもしれません。